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幼児教育におけるゲーム・ボードゲームの効果と注意事項とは!?

知育パパ医

Frontiers in Psychologyに面白い論文が出ていました。
Game-based learning in early childhood education: a systematic review and meta-analysis(幼児教育におけるゲームベースの学習)
というタイトルのレビューです。今回の記事ではこの論文を元に、ゲームによる幼児教育の効能と注意事項をまとめていこうと思います。

ゲーム教育とは何か

ゲームベースの学習とは、ゲームを使用して教育を行う手法です。テレビやPCゲームのようなデジタルなものから、ボードゲームのような非デジタルのものも含みます。それらを活用して子どもたちにスキルや知識を教えることが目的です。特に幼児教育では、遊びを通じて学ぶことが重要視されています。ゲームベースの学習は、子どもたちの認知的、社会的、感情的な発達を促進する可能性があります​​。

ゲーム教育の効能

論文によると、ゲームベースの学習は以下のような効果があることが示されています​​。

  1. 認知的発達:
    • 数学や科学のスキル向上に寄与します。
  2. 社会的発達:
    • ゲームは協力やコミュニケーションスキル、共感などの社会的スキルを育むのに役立ちます。
  3. 感情的発達:
    • ゲームは子どもたちの感情認識や自己制御能力を高めるのに有効です。特定のゲームが幼児の共感やプロソーシャル行動(他者に対する親切な行動)を促進することがわかっています​​。
  4. モチベーションとエンゲージメント:
    • ゲームが学習に対する子どもたちの興味を引き出し、積極的な参加を促します。これにより、学習内容に対する理解が深まりやすくなります​​。

我が家もボードゲームが好きで積極的に子どもたちと楽しんでいますが、
なんとなく「こういう効果がありそう」と思っているものが実際に文献に示されている、という感じですね。

実施にあたっての注意事項

一方で、懸念点や注意点についてもあげられていました。
ゲームベースの学習を実施する際には、以下の点に注意する必要があります​​。

  1. 年齢が適切か:
    • 子どもの年齢や発達段階に合ったゲームを選ぶことが重要。年齢に適さないゲームは、逆効果を招く可能性がある。
  2. 教育目的に合致しているか:
    • ゲームの内容が教育目的に沿っているか注意が必要。教育効果が期待できるゲームを選ぶことが肝心。
  3. ゲーム時間にはやはり注意が必要:
    • 長時間のゲームプレイは避け、適度な時間を設定することが推奨されていました。過度なゲームプレイは、子どもの健康や他の活動に悪影響を及ぼす可能性を示唆していました。
  4. 保護者や教育者の関与:
    • ゲームを通じた学習を効果的にするためには、大人のサポートが欠かせません。子どもがゲームを正しく理解し、学びを最大限に活かせるように導いてあげましょう。

こちらも、個人的には想像した通りの内容でした。

幼児教育にゲームを活用している方へ

我が家と同じく、ボードゲームなどを教育に活用している方は多いのではないでしょうか。適切に実施すれば幼児教育において強力なツールとなります!
みなさんが楽しく一緒に子どもと楽しんでできたなら、教育効果だけでなく楽しい思い出も残るはずです!ぜひ色々なゲームに手を出してみませんか?
選ぶときは、子どもの興味や好みに合ったゲームを選んでみてください。
やってみてその時相性が悪くても、時間が立つと突然ハマることもあります。子どもの興味関心の変化や、集中力の成長などを実感できて子育てが楽しくなるかもしれません。

また、ゲームを通じて学んだことを、日常生活の中で会話に出すこともおすすめです。ゲームの内容が高度になればなるほど関連付けられることも増えるのではないでしょうか。


参考文献:
Manar S. Alotaibi (2024).Game-based learning in early childhood education: a systematic review and meta-analysis.Front. Psychol.02 April 2024 Volume 15-2024. doi:10.3389/fpsyg.2024.1307881

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ABOUT ME
ドクトルパパ医
ドクトルパパ医
医師/医学博士 | 30代 | 広島 | 2児の父 | 幼受 | 小受
広島在住の内科医師/医学博士です。毒親から受けた育児の悪循環を断ち、愛する我が子のため勉強しています。 自分の子どもが好きで、大切にしたい。けど、子育てに不安がある。そんな人の参考になればと思います。
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